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オーガニック・コットン・シンポジウム

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プレゼンテーション(1)

オーガニックコットン普及のために

アバンティ/日本オーガニックコットン協会の取組み 
渡邊 智恵子(株)アバンティ 代表取締役社長 /
NPO法人日本オーガニックコットン協会 副理事長

渡邊:みなさんこんばんは、アバンティの渡邊です。このようにたくさんの人がOCに興味があって、参加してくださることをすごく嬉しく思います。

実は1993年にもOCシンポジウム(大阪、東京)を開催し、約400人が参加しました。今から思うとOCのひとつのウェーブは1993年だったのかな、と思います。私は1990年に初めてアメリカからOCの輸入をしはじめました。長いでしょ?この17年を振り返ってみたいと思います。

当時、1990年〜93年にはOCという言葉は知られていませんでした。その時と比べて、今はたくさんの人がOCと言う言葉を知っています。でもどこでその商品が買えるか知らない人が多いのではないかと思います。

1993年に、日本テキサスOC協会という任意団体を立ち上げました。日本の製造関係の紡績会社、東洋紡さんなど、糸作りから最終製品まで日本で製造する9社が参加しました。

原綿は、日本ではほとんど作られていないのですが、輸入した原綿を日本において環境にいかに負荷を与えない工程を経るか、その工程の認証基準をつくり、啓蒙普及をしてきました。協会は2000年にNPO法人日本オーガニックコットン協会(JOCA)となり、今にいたっています。

今まで17年の活動は繊維業界の人に対する啓蒙・普及活動でした。今回、サフィアさんからOCをもっと消費者の人に知ってもらい、もっと着てもらおう!というキャンペーンをしよう、というお声がけをいただきました。私がJOCAでできなかった、消費者のみなさんへ向けて、もっとOCを着よう!という呼びかけです。こころよく引き受けました。

お手元にあるアバンティのフィロソフィー・ブック、そこに当社のものづくりの基本が書かれています。自然、神様、私たちの届かない見えざる手に導かれて私たちは生きているのですが、「天を敬い人を愛す」というのが私の生き方、ビジネスの基本です。

アバンティはメイド・イン・ジャパンにこだわっています。PTはインドとのフェアトレードをしていますが、私たちは日本国内のフェアトレード活動をしているのだと思います。今、日本の繊維の90%以上を海外からの輸入に頼っています。そのうち80数パーセントは中国からです。そうして、日本の基幹工業であった繊維産業が衰退しているのです。

つい先日も、世界に誇れる生地づくりをしていた会社さんが、自主廃業すると伝えにきました。

この2、3年繊維産業に関わる人が辞めていくという現実があります。私は、せめて、OCで日本のものづくり、繊維産業における伝統技術をできるだけ長く次の世代に伝えていきたいと思っています。主にテキサスから輸入したOCを北は米沢、南は今治まで供給し、生地を作ってもらっています。

オーガニック・コットンの実収穫を待つオーガニック・コットン畑収穫前の通常のコットン畑。枯葉剤使用
米沢の職人さんシール織り、フェイクファー大人気のベビー用品 

この素敵なおじさんたちは米沢の人たちで、本当に素晴らしい技術をもっています。 米沢は袴やネクタイなどの絹織物産地なのでOCとシルクのコラボレーションをしてもらっています。

これはOCを表現するのにすごくいい生地なんです。 和歌山県高野口で作っているシール織り、 フェイクファーなんですが、日本の技術です。 他の国ではなかなかできません。

そして、このレースは福井で作っています。 素敵でしょ?これらをプリスティンというブランドで製品化しています。

日本の技術を使っているので、値段は高いです。 PTのインド製品の2倍ぐらいするかもしれません。

これらを、年2回、 パリ・プルミエヴィジョンという生地の展示会に出展し、 メイド・イン・ジャパンのOCとして、メゾン(ブランド)やデザイナーに OCの生地を提供しています。 私は日本を代表して、OCを世界に発信していきたいと思っています。

そして、このベビー製品。海外で、とても受けています。特に韓国・台湾で多く売れています。肌に直接だから、安全、安心を訴えられるベビー製品が、世界でも受け入れられています。

私は今、布おしめを推奨しています。現在、日本は世界2位の高品質の紙おむつを作っていますが、それが赤ちゃんとお母さんのコミュニケーションを阻害するひとつではないかと思っています。3回も4回もおしっこしても気持ち悪くない、だから注意を払わないお母さん、そこに母子間コミュニケーションは育まれるのかと疑問に思います。

そして、今、ごみの問題も大きいですよね?布のおしめは2年ではずれますが、紙おむつは3〜4年かかります。環境的・経済的理由だけでなく、2歳から4歳でおしめをせずに走り回れるのは、子どもの健康・発育のために、とても重要です。ですから、みなさんに、布のオムツをつかっていただきたいと考えています。

以上が、私たちの17年間を振り返って思うことです。そしてこれから何をしようか、OC宣言に書いたように、OCをひとりでも多くの人に着ていただく、そういった製品をきちっと作っていって、世界にはばたいていきたいと考えています。今日はありがとうございました。

 

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